小虺

犬ヶ島の小虺のレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
5.0
ウェス・アンダーソンの新たな試み!本日2回目を鑑賞。七人の侍のテーマが流れる場面は鳥肌必至!

『どですかでん』を思わせるゴミ島も廃墟も、ウェス・アンダーソンの腕にかかればよりアーティスティックに。大胆に使われる黒澤映画のBGM。黒澤愛に溢れた、ウェス・アンダーソンが作り上げるクロサワワールド。

政治家の汚職というナウな話題を背景に、独特の世界観で映し出された20年後の日本。
初めて観た時は、学生運動家達の熱血さにプロパガンダ的な意味合いで若干引いてしまったが、自由を求め戦う若い有志達の姿は、黒澤映画に度々描かれているテーマでもある。近未来を舞台としているからか、サイバーパンクっぽさが増してむしろいい味になっているのでこれでいい。アキラもそうだったし。

そんなシリアスな内容を忘れさせてくれるほど、パペット達が本当に可愛いらしい。
細かな動きや繊細な造形から、製作者達の情熱が伺える。
アタリくんのモゴモゴした口の動きや、言葉足らずの日本語、スチール製の下駄が自分のツボにハマって癖になる。

レディ・プレイヤー1に続き、日本人である自分からは夢をありがとう!と言いたくなるような内容だった。
間違いなくストップモーション・アニメ史に残る大傑作!