ウェスアンダーソン監督が「次作は日本が舞台
。」と発言してからこの日をずっと待ちわびていた。
そんなウェスが新たなストップモーションアニメのテーマとして選んだのが“人類の友”の代表でもある犬。そして舞台は犬との歴史が数多語り継がれている日本。
種族差別、多数決民主主義、政治汚職など社会的問題を提示しながらもウェスお決まりのシンメトリーや断面図のような構図、テンポによる画面の味付け、心躍るカラーコントラストなど楽しめる要素が盛り沢山。
さらに日本への愛が溢れたギミックが端から端までぎっしりで日本人としてこれほど嬉しいことはない。
キャラ分けが難しそうな犬たちも個性的でキュートだしその声優陣も豪華でハマり役ばかり!
声の主を当てるだけでも楽しかった。笑
抜かりの無い緻密で精巧に創り上げたこの世界観と黒澤明監督へ捧げたオマージュを目の当たりにすると、ウェスアンダーソンは根っからの映画人なんだなぁと改めて感じた。
日本人にしかできない捉え方、感じ方があると思うけど海外の方はこの作品をどう観ているのか少し気になるところ。
26/2018