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犬ヶ島のabdmのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.0
架空の日本の20年後が舞台。
と言っても舞台が日本なだけあって話自体はどの国にも、またどんな共同体にも通づる普遍的内容。
先代が始めた因縁の決着、過激な政策にメディアの誤報、裏社会と政府の関係性、少年少女らの革命、主従関係について、そして独裁者と絵面は可愛くともそこにゾッとするものを落とし込むのがウェス・アンダーソン。

三船敏郎を思わせるような相貌の人物がいたり、ウエスタン映画であり時代劇っぽくもあり、また日本独自の風景をウェスアンダーソン色で彩るのがまたすごいところ。

個人的に『ライフ・アクアティック』『ロイヤルテネンバウムス』に並ぶ傑作!
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