まいたけ

犬ヶ島のまいたけのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
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God is in the Details. 神は細部に宿る。この言葉がこんなにピッタリと当てはまる映画もそうない、というか記憶にない! とにかく作り込まれたその世界にもうシビれっぱなしで、そして時に自分の無力さと絶望感をかんじつつ、初めて降り立った池袋の古い映画館でトイレに行きたい気持ちも忘れて鑑賞。

滅多に買わないパンフを読んでると、キヤノンの1Dxで一コマずつ撮られたとのこと。しかもone twos てことは、48コマ?? 気が遠くなります。でももはや手法は関係ない。グランドブタペストホテルもあまりのセンスの良さに気が遠くなりました。そんなだから、観るとちょっと凹むてのもあり、特に最近のウェスアンダーソン作品は見直したりしてなかったのですが…でもこれは何度でも観たい!ZOZOマリンスタジアムに広島ーロッテを観に行く用事がなければもう一度観ていたかもしれない。

勉強不足であんまり黒澤明とか、中高生の時にちょろっと観ただけなので、オマージュとかそのへんはわからなかったけど、ネタ探しとか、レディプレーヤー1の時とはまた違う、このもう一度観たい気持ち…なんやろこれは。印象的な犬の涙のせいか、たどたどしいけどなんかあたたかいアタリ君の声のせいか、グッとくる王道のストーリーのせいか、、、

iMacのリンゴマークの隣に、いつも新しいことを探してギリギリのギリギリまで追い込んでクオリティを上げる姿勢に敬意を表して、あと少しでもその気持ちを持つための自戒として、真鍋大度さんの写真をプリントアウトして貼ってるのですが、ウェスアンダーソンの写真も貼らなあかんなぁ。
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