マオ

犬ヶ島のマオのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.5
“ I can hear you, I can hear you... ”

わたしはこのシーンではやくも涙腺崩壊してしまって、自分でもびっくりするくらい涙止まらなくなって、映画中に何回もこのシーンを思い出して泣いていた。大事な大事な我が家のわんこと重ねてしまってダメだ。。犬って本当に本当に愛おしいね。さらに大好きになった。
ワンコ達も主人公のアタルも、目にたくさん涙を浮かべて、ポロポロ涙するシーンにどうしても打たれてつられてしまった。

これ以上ないくらい、犬と日本への愛とリスペクトが詰まった作品。
オープニングからぐっときて、なんだか既に泣きそうになって、気づいたら終始食い入るように、必死に前のめりで見ていた。映像も音楽もとにかく細かいセンスの塊で素晴らしかった。よくあるエセ日本じゃなくて、未来の話なのだけどいろんな作品のインスパイアを受けた日本の古き良きな部分がたくさんで、すごく細かいところまでよく出来ていて、感動し魅せられた。字幕やテロップのごちゃごちゃしたレイアウトなんかも、日本を意識したものなのかな〜と思ったり。

本作は、人間たちは日本語を、犬たちは英語を話す。公約文だとか演説通訳以外に、日本語への字幕表示がなく、日本語がわからない人は犬目線で視聴できるつくりで、わたしたちはもちろん犬の言葉はわからないし、犬たちも同じように人間の言葉はわからなくて、それでも実際日常的に共存していて、、そんな部分を表しているのがおもしろいと思った。
言葉は通じなくても、ちゃんと心は通じ合えるんだ。

現代社会における皮肉が込められている中に笑いが散りばめられていて、おもしろかったなあ〜。あ〜おもしろかったなあ好き…が毎秒毎レベルでじわじわくる。
たくさんたくさん大好きなシーンがあって、一瞬一瞬の表情とか何も忘れたくないくらい愛おしかった。愛おしくてたまらなくて、胸が張り裂けそうになった。
家に帰って、たっぷり我が家のわんを抱きしめて撫で回した。
ああ〜、好き。
絵本に閉じ込めて、ぎゅっと抱きしめたい。
マオ

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