ひでG

犬ヶ島のひでGのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.8
お話も登場人物もストップモーションアニメという作り方も、今まで見たことがない外観だけと、
結構普遍的なところに行き着く。

とは言っても、個性の塊みたいな作品じやの〜!

何かの宣伝でウェス・アンダーソンの「日本賛歌」て書かれてるのを見た記憶があるんだけど、ちょっと違うと思う。

またどこかの批評で、「なんか馬鹿にされてるみたい!」を見た気がするけど、それもちょっと違うと思う。

例えるなら、
コロッケのモノマネみたいなデフォルメ

不快に思う人もいるし、面白がる人もいる
どちらにも行く!

でも、とにかく、ニッポンを多角的に研究し、まるで丸裸にされたみたいな感じがした。

人もそうだけど、自分の裸って、あんまり見たことないよね、例えば背中とかお尻とか。

くにも同じ。私たちが気付かない、気付けないこともある。

これが奇才ウィス・アンダーソンの作り出した我が国ニッポンそのものなんだね。


緊急な時も多数決する犬たち、

選挙も反対意見も形式的には採用されているけど、、、表面的な民主主義

顔の見えない大衆

まあ、同時通訳みたいなのは、某隣国みたいだったり、風呂のシーンの雰囲気なと
当たってない、外している気もするシーンもあるけど、

寿司なんかは、あまりにもリアルで、怖い

あのたどたどしい日本語セリフも初め観た時には気になったけど、2度目は、味わい?にも思えた。

→珍しく2度続けて観たのです😊


ストーリーの方は、最初に書いたように、
外観の個性に比べて、

外からの救世主、

応援する地元民【🐕】

最初は反駁していた奴が一番のパートナーに

踊り子的な女性の彩り【🐕】

などなど割とオーソドックスな西部劇ふう展開を見せてくれる。

あえてマンガチックな絵や記号的な描写を挿入したり、島の荒涼とした空気感の表現だったり、背景の日本語の意味ありげだったり、と飽きさせない。

あの🐕たちは、難民を意味するの?

みたいに、見方によっては、いろんな解釈ができる、不思議な映画でした。

その不思議感が楽しみましょう!😊
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