何本も観続けて「グランド・ブダペスト・ホテル」でようやく良いと思えたウェス・アンダーソンが今回どちらに振れるかと思ったが、果たしてあまり自分の好みではない方向性だった...ストップモーションであっても不変な真正面からのカット、決してゲラゲラではなく静かに吹き出すような笑いを含めた淡々とした進行など、きっと情報を伏せられても監督名を当てられそうな色に満ちているが、やっぱり「お話にどれだけ引き込まれるか」が個人的に大きな判断基準のひとつである自分にとっては「いつの間にか終わった」感があり、ちょっと微妙。