どーもキューブ

犬ヶ島のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ウェスアンダーソン監督のわんわん人形アニメ、ニッポン犬ヶ島の巻


ベルリン映画祭銀熊賞監督賞受賞。
原案ジェイソンシュワルツマン、ローマンコッポラほか。
原案、脚本監督ウェスアンダーソン。



画一的画面構成、配置
カラーリング
ズーム、引き、横移動
左右対称
少々ナイーブなキャラ多数
豪華俳優

これら上記表現する熱狂的ファン獲得作家、私もお気に入り、ウェスアンダーソン監督。

僕は極めて文化部、ナイーブな高校生だ映画「天才マックスの世界」(ちょいレアソフト)

わてらロイアル天然バウム家族「ザ・ロイアル・テネンバウムズ」

だから今度は潜水艦で家族喧嘩だっつーの「ライフアクアティック」

お母さん捜しにヘンテコインドを通りぬけロードムービー。1番直線的物語で、個人的にこの路線でもう1本見てみたい「ダージリン急行」

スマッシュヒットした完全にカラーリンググランドホテル映画「グランドブタペストホテル」

ウェス待望の新路線、それはなんと素敵な英雄きつね氏「ファンタスティックミスターフォックス」

などなど見てきました。処女作「アンソニーのハッピーモーテル」、「ムーンライズ・キングダム」未見。

待望の最新作は人形劇第2弾「犬ヶ島」もろ日本リスペクト!
先行して豪華声優陣、伝説漫画家・大友克洋特製ポスター披露。

こちらでも限定公開してたがすぐ終わり見逃す。

フォックスサーチライトDVDレンタル鑑賞した。



これはヤバいやばかった。

あのレビュー前に、もう、総じてねウェスアンダーソンの映画って

家で、一時停止ボタン、巻き戻しボタン押しながらみたくありません?って感じじゃないですかね?全作。
あんまね劇場に行きたくない。家でじっくり眺めておきたいペットショップみたいな感じがするよなあ。

レビュー戻り。
これって映画監督が追求する理想系映画系譜だよなあ。

つくりたい世界観
資材投げ売り理想郷
オマージュ世界観
みたいな。

だから他作品で例えると
コッポラ「ワンフロムザハート」「地獄の黙示録」
黒澤明「夢」
タランティーノ「キル・ビ
ル」
ルイマル「地下鉄のザジ」
みたいな、わかりにくいか。

もう見ていて最初のクレジットでサブイボが

ばあああっと
テンション上がる上がった。

そんな感じなんすよ!画面小憎らしいほど可愛いみたいな。まさしくそれってウェスアンダーソンじゃん!みたいな。

だけど中盤しっかりだれてくるあたしとか、やっぱりウェスアンダーソンじゃん!みたいな(笑)私は見た全作共通に感じる中折れ(笑)
最後は一致団結ボーンみたいなラスト多いウェス映画。

いや、いいんですよ。ウェスの映画に物語のお話しの面白さとか求めないっすよ、人間くささとか、血なまぐさとか、負の精神性とかね(笑)

それより皆様レビュー読むと書いてある事がみたい訳。

造形物造形美とか
色彩美とか
画面なだらかな横移動とか
視線快楽とか
可愛い小競り合いとか
ファッションとか
豪華俳優の右往左往とか
みたい。

本作ゲーム例えで言うとディスクシステムの「鬼ヶ島」《前編》《後編》みたい。ゲームで画面見つめて、ゲームノベル昔話みたいな感じ。

いやあ物語は解説とか読んで見てください。

まあ画面のそうそうたる日本映画、日本文化リスペクト全編必見!

掛け軸の絵のような犬絵巻
皆様ご指摘多数の小津カット
黒澤七人の侍音楽
たどたどしい日本語、これ逆に日本俳優がやってたら寒かったなあ。ウェスがそこまで演出しなそう。アタリの声優を日本若手俳優とがっちりタッグ組んでやる熱量は無いでしょ。別次元そうだし納期完納しそう、無駄省きそう。だから身内の方でカタコトでもいいとしたとみた。が、さほど気にならずいやむしろ可愛い(いやみんな可愛い)だってそんだけ日本好き!ってのが画面見てビンビンに感じるわけです!

しかも可愛い、なんだか超理屈こき日本昔話を外国人ウェスアンダーソンが絵本みたいに魅せてくれる、もうそれでいいじゃん!って感じ。

日本描写、
文化、
様式美、
日本人、
習慣、
犬描写
日本漫画、アニメーション
リスペクト
も良かったなあ。

傷ついた犬各種の可愛い痛痛しさ
犬くしゃみ(個性あってプチ可愛い)
料理(クックパット映像みたいなやつ(笑))
etc

全編ですんで、まあ見てください!

あと確認しますが、日本的世界観に寄せた、ウェスのまた文化部的ナイーブな犬格好の擬人化人間だから違和感感じるのもまあ許したって、世界にそまりましょう。

ハーベイカイーテルが喋ったら一発でわかったわ。あと伝説オノヨーコの登場も笑えたなあ、さぞかしギャラ高そう。

いやあこれは凄い世界観でしたね。物語はなんだかもったらしてますが、いやあ造形がとにかく凄い。情報量は愛情量ととりたい。

日本を描く外国監督って昔からあった訳ですが、(以下作品列挙、ティファニーで朝食を、007は二度死ぬ、ガンホー、オムニバス映画TOKYO、カブキマン、ロストイントランスレーションetc)。

ここまでね

オリジナルで
日本愛を感じた作品は、初めてのような気がしますね。本気日本好きなんねウェス監督!ありがとう!


物語はおいといて
この犬ヶ島
ぜひ2018年ウェスアンダーソンファン!誤解する勢いで見てください!

必見!


さて
ウェスアンダーソン監督のわんわん人形アニメ、ニッポン犬ヶ島の巻

ぜひ
DVD買おうかなあ!

追伸
2018年劇場映画ベストテン確実にランクイン!
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