ハッピーアイスクリーム

犬ヶ島のハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.0
犬の伝染病が流行する近未来の日本で、島に隔離された愛犬を探す旅に出た少年の冒険と犬たちとの交流を描いたファンタジー。

『グランド・ブダペスト・ホテル』など数々の映画賞で受賞作を手掛けてきたウェス・アンダーソン監督によるストップモーションアニメ。
日米の豪華キャストが声優として参加し、ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞。

ウェス・アンダーソン監督の日本愛、日本人監督へのリスペクトが詰まった映画でした。
四年の歳月をかけて創られたセットも見事。犬たちの造形が可愛い。映像を観ているだけでもワクワクします。
特に魚を捌いて日本料理を作るシーンは精巧に再現されてて印象的だった。

様々な言語が飛び交う独創的な世界は斬新なアイデアだなと思った。
本作は犬と人との意思疎通がひとつのテーマだと思うのですが、当然犬と人間が会話できるわけなくて、それを“日本語”を話す少年と“英語”を話す犬で表現しているのがすごい発想だなと思った。

たまたまかもしれないけど、犬と少年の会話のシーンで日本語に字幕が無かったので、日本語が分からない外人さんはより犬目線で観れるようになってるのがすごい。
拾ってこいのシーンとか微妙に犬と少年の意思が噛み合ってなかったりしてるのが面白い。
たとえ言葉が通じなくても分かり合えることもあるってことが描かれていたのかなと思います。

日本に送ってくれたプレゼントのような作品。
ユニークな発想としっかりとした絆の物語で楽しませてくれるアンダーソン監督による“日本映画”でした。