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デ・パルマのkyonのレビュー・感想・評価

デ・パルマ(2015年製作の映画)
4.0
60〜80年代に活躍した監督たちのことがあまり詳しくなくて、最近強化しているところで『デ・パルマ』

デ・パルマってまさにバイオレンスの代表のイメージがあったんだけど、その根底はやっぱりヒッチコックで、”映画的な映画”をずっと追求してきた監督だと知れて良かった。

このドキュメンタリー、作りはシンプルでデ・パルマに作品や制作過程について基本的にずっと語ってもらう形式で、デ・パルマの解説と共にその作品や資料が出てくるから面白い!
やっぱり作った人の話を聞くのすきだ〜。

分割カットや鮮やかな血糊、悪趣味に見えるカット、バイオレンスとサスペンス。

印象的だったのは、ある作品で当時ポルノ女優を出演させて物議を醸したけどそれを通して、かつその彼女演じる役がドリルで殺されて、そのドリルが床を貫通して下の階にいる主人公の部屋に血が垂れてくる、っていうえげつないシーンについての話。

もちろん今だとなかなか出来ない、(しない方が良い)シーンではあるんだけど、映画の導線や繋がりを考えて作ったからそうなった、って言ってて、それくらい強烈なビジョンの末に”デ・パルマ”っぽいって作風が認識されるよなって。

あとはハリウッドのプロデューサー主導のシステムの困難さは痛感する。それは今のファッション業界も同じだけど、旧来のシステムでは立ち行かなくなっているのがまさに今現在なのかもしれない。

産業であることは確かだけど、作り手側と観客、出資側が納得する形になっていけば良いな。