名匠ブライアン・デ・パルマ本人がインタビューに答えた貴重なドキュメンタリー。
コロンビア大学での学生時代に始まり、『ファントム・オブ・パラダイス』『愛のメモリー』『キャリー』『ミッドナイト・クロス』『スカーフェイス』そして『アンタッチャブル』と、映画史に燦然と輝く名作たちの裏側を熱く語ってくださる巨匠の姿に思わず心が震えました...!
御年77歳、近年ではあまり最新作を目にしなくなってきたものの、やはりあのエネルギッシュさは変わらず。描写の暴力性がよく話題になりがちな監督ですが、嬉々としてその背景を語る姿は良い意味でクレイジー!(笑)ファンとしてはかなり嬉しいシーンが見られました。
作品の随所に垣間見える、アルフレッド・ヒッチコックへの熱いリスペクト。観る人の度肝を抜くサスペンスフルな描写、そしてその合間に入る突然ハッと息を飲むようなドラマチックで美しい描写。いかにも、デ・パルマ節というあの特徴は、彼が尊敬してやまないヒッチコック監督へのオマージュだったのだなと改めて感じました。
作曲家のバーナード・ハーマンとのエピソードも良かったな〜。