ありのままの善意は、たいてい悪い方向へと転がるもので、なんとなく嫌な予感はしていたのですが、はじめに思った転がり方とは少し違ったので中々おもしろかったです。
しかし社会のなかで軽蔑する方のほうが多いような職業は、わりと多くの人間の、醜い甘えを受け止めている緩衝材のような役割を担っているんですよね。
人間の世界は、きれいごとだけでは片づけられないとつくづく思わされます。
結局みんなバッカスレディに甘えていましたね。それなのに、縁で結ばれまくりの彼女の最後を表すワードがとても皮肉で、なんとも切なくなりました。
終わり方が急過ぎて、やや不意打ち感が否めませんが、見応えのある作品だと思います。
観ました数が異様に少ないのはなぜ？
