行動障碍を抱えた男子生徒と、彼が恋する女性教師の不器用な恋を描いたドラマ作品。
自分の想いをうまく言葉にできない、ただ舞台の上では類いまれなる才能を発揮するビリー。
彼との関係に細心の注意を払いながらも、ビリーの言葉と想いには心を動かされていくスティーヴンス。
翳りをもった2人が、微笑ましくも危ういかたちで寄り添っていく姿は胸に深く残る。
決して恋愛映画ではない。
もっと芯で繋がった2人の関係を描いている。
悩みと傷を抱える謎めいた生徒を演じたティモシー・シャラメと、彼を導きながらも葛藤する女性教師を演じたリリー・レーブの演技は素晴らしい。
スティーヴンス先生の車中でかかる曲はノスタルジックでいい。