Yuuki

ダークレインのYuukiのレビュー・感想・評価

ダークレイン(2015年製作の映画)
4.0
豪雨で機能停止したバスステーション。足止めを食らうのは双子が産まれて早く病院に行きたい男、夫とケンカした妊婦、病気の息子をもつ母などなど。いつまで経ってもバスが来ないどころか何故かステーションから出ることすら出来ない。次第にイライラが募る中で、本当に絶対に予想できないとんでもない事態が巻き起こる!な話

無限ループ地獄におちいった人々のとんでもない因果関係を描いた「パラドクス」のイザーク・エスバン監督の長編二作目。「パラドクス」を見た時にやばすぎる映画が爆誕したな…と思ってたのに、こちらもマジで果てしなくとんでもない話でした…。ここでの評価低いけど、個人的にはメガトン級のおもろがメキシコからやってきたな〜と思ったものです…(私は基本的にめちゃくちゃ褒める)。中盤以降の展開がマジで誰も見たことのない世界だったので、絶対にネタバレせずに見ていただくことを推奨いたします

バスステーション内だけで展開するワンシチュエーションものながら、序盤からまじで「早くバス来てくれ…」と思わずにはいられないぐらい嫌なことが畳み掛けてきて、モヤモヤとした不安が立ち込めていくんですよね。コントラストが薄くほぼモノクロというのも不安感を見事に煽って、さらにスペイン語というほとんど聞いて解読できない言語でまくしたてられてさらなる異界に放り込まれた怖さが積み重なる!

その頃にはもうこの謎の世界から目を離せなくなって、そして満を持して中盤に起こる「とんでもない事」が起こったら最早めちゃくちゃ過ぎてまばたき一切できなくなります。劇場で見た時には爆笑は起こったんですが、ほんとにもう笑うしかないほどにすごい展開でした。何も言ってないに等しいんですけど、本当にネタバレしないで見に行ってほしいんです!!頼む!

ちなみに、新日本プロレスの内藤哲也選手のファンだと、劇中の全く分からないスペイン語の中で唯一「トランキーロ!」だけは完全に聞き取ることが出来ます。評価の低さはおいといて、一見の価値あり!
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