あまのかぐや

あなた、そこにいてくれますかのあまのかぐやのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

キム・ユンソク+切ないラブストーリー+タイムトラベルもの
…これまでに私が出会わなかった食べ合わせです。果たしてどんな味わいが?!

今回のユンソクはドクターです。これはきれいなユンソク。ふつうのユンソクってめちゃくちゃセクシーですよね。あれ?わたしだけかな。

医療ボランティアで訪れたカンボジアで、赤ちゃんを助けたお礼に老人が不思議な錠剤をくれました。これを飲んで眠れば「20分だけ会いたい人に会える」という。

タイムトラベルもののルール(過去を変えると今が変わってしまう)を正しくなぞっているようで、伏線となる人物配置も、少ないながらもうまい使い方です。

ユンソク演じるスヒョンが「会いたい」と願ったのは、学生時代の恋人・ヨナ。しかし過去に失くしたヨナを取り戻すと、今の最愛の娘が消えてしまう。

スヒョンは、30年前にタイムトラベルして、20代の日の自分にあう。若スヒョンは彼女の死を聞くと、阻止してくれ、と、50代のスヒョンに訴える。彼女が生きている世界になったら、現代のスヒョンの、最愛の娘・スアがいない世界になってしまう。

スヒョンは今の自分と過去の自分の間で板挟みになります。

ただ「ヨナをなくして10年後に得た娘」という点に、ちょっと「?」が点灯しました。

ヨナの忘れ形見?卵子バンクかなにかに?

その種明かしとして、若スヒョンにこの先の行動を指南する中で、娘を手に入れた経緯がわかるのですが、その種明かしをみても、さらに「???」がふかまるばかり。あの学会の女はなんだったのか、と。

養子?ってこと?娘の名前「スア」。スヒョンと彼女が恋人時代に「子供につけたかった名前」だったんだよね。

ハッピーエンドでしたが、あの娘ちゃんがなんだか可哀そうな気もしました。あのコのママの存在は、どういうふうに伝えてあるんだろう。

現代のスヒョンと20代の若スヒョン(ピョン・ヨハン)。ユンソクとヨハンの二人が一役を演じています。

もともとは似ても似つかない二人の俳優だと思うんだけど、向かい合ったときの背たけや立ち方、それから細かいところだけどタバコ吸い方なんか、だんだんユンソクに見えてくるんだよね。不思議。

あとこの映画のユンソク、とてもセクシーでいい(2回目)もっさり系の風貌がどんな方向でも活きる良い俳優です。

スヒョンの親友・テホ。彼も良いキャストでした。現代のテホも過去のテホも。

悲恋物語で終わるところを、まさか最後の最後でテホが奇跡を見せるとは(あと1錠!)

しかし、何をしに行ったかといえば「煙草をやめろ!」って(笑)
いやいやいや他にやることがあるだろって思ったけど、このテホの行動がハッピーエンドに導いたのだから「よくやった」と言いたい。

それに比べて恋人ヨナが1985年と2015年の顔がまるで別人(笑)万歳!整形社会!といいたいところだけど、どちらかというと若いヨナのほうが整形顔っぽい。
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