すずき

デンジャラス・ミッションのすずきのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ミッション(2016年製作の映画)
3.8
黒社会のドン、ガブリエル。
彼は、政界・財界の大物たちの弱みを握り、その証拠を街のどこかにある金庫に隠していた。
ある日、ギャングのエディーは、ガブリエルが不在の日を狙い、彼の妻ヴィクトリアを拉致し、金庫の場所を聞き出そうとしていた。
その監禁現場に、オーディション会場の住所と間違えてやってきた、売れないスタントマンのジャン、フォン、チャー、マネージャーのユージンのズッコケ四人組。
彼らは腕っぷしの強さには自信があったが、銃で脅されフォンを人質に取られてしまう。
エディーは、ヴィクトリアから聞き出した、街の各地にある4つの場所を順に向かい、金庫の手がかりを探すよう3人に命ずるのだった…

ドイツ産の格闘アクション映画。
マフィアがらみの事件に巻き込まれ、最終的には人死にも結構出るんだけど、主人公たちが基本的におバカなので、軽く明るく見られる映画です。
おバカな感じだけど(ユージン以外)腕っぷしは強く、カンフーアクションはガチな作り。
行く先々でガブリエルの手下や、邪教集団(?)と戦い、手がかりを発見して次のステージへ、という流れはゲームみたい。
ブルース・リーやスタローンなど、アクション映画へのオマージュも所々に見られるのが楽しい。
あとレトロな雰囲気のシンセサイザーBGMもイケてる!

とにかく格闘に次ぐ格闘で、アクションシーンは多い。
しかし、ザコ敵戦では同じような殺陣がいくつか見られる事と、主人公達の格闘スタイルの違いに大きく個性を出せなかったのは残念な所。
コミック風の書き文字演出も、演出が上手く作用してるのか微妙かも。
とは言えなんだかんだ言っても、カンフーアクションが沢山楽しめたので結構満足度は高かった。