華菜

ムンバイのバイオリン弾きの華菜のレビュー・感想・評価

ムンバイのバイオリン弾き(2016年製作の映画)
4.0
してやられた!
とある町の、バイオリン弾きの男の一日。多くない仕事のために朝は妻を見送り、家事をして部屋の虫を叩き潰す。映画音楽の収録を終えた帰りに、駅で奇妙な男と出会い仕事を頼まれる.....
目の前で流れる映像に合わせて演奏されるバイオリン弾きの即興は鬼気迫る迫力を持ち始め、観客を映画世界に引きずりこむ。何が彼をそうさせるのか?その答えはおのずとわかる....。後に残るのは諦念にも似た哀しみ。
Netflixで観ましたがこれは映画館で観たかったです。バイオリン弾きの感情が哀しいほど伝わる様々な映画表現が試みられていて、素晴らしかった。
華菜

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