【ソ連の犯罪行為(その4)――ソ連軍は修道女をも売春婦扱い】
1945年12月、第二次世界大戦直後のポーランドが舞台。
ヒロインはフランス人女医。フランス赤十字の派遣医師としてポーランドで仕事に励んでいた。そこに、ポーランド人修道女が助けを求めてくる。彼女の所属する修道院では、ドイツ軍を追い出したソ連軍兵士が集団暴行をはたらき、多数の修道女が妊娠するという事件が・・・
ここで女医がすんなり助けに行ければ問題はないのだが、修道院に対する世間の目や、戒律に厳格な修道院長の存在がたちはだかって・・・
実際にあった事件をもとに、脚色を加えて映画化したもの。
ソ連軍兵士が第二次世界大戦末期にドイツに進軍したときに多数のドイツ人女性に暴行を加えたことはわりに有名な事実だが、ポーランドでも類似の事情があったことはこの映画で初めて知った。
単に戦時のレイプだけがテーマなのではなく、修道院のあり方や、中年の修道院長と若い修道女の考え方の違いなど、さまざまな問題点が浮かび上がってくる映画で、勉強になる。