Hiroe

夜明けの祈りのHiroeのレビュー・感想・評価

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
4.0
非常に残酷な、そして厳しい時代の物語であるのに、夜明けの祈りだけでなく、修道女の祈祷がが非常に印象的で、この映画を命の尊さを語るにふさわしい気高いものにしていると思いました。修道女側(カトリック側)の見方だけではなく、女医でフランス人、しかも両親は共産党のマチルダという文化も国籍も異なる一般の側の見方が加わって、信仰云々だけではない「人の生き方」を考えさせられました。BGMの無い物語はえてして眠くなるものですが、ストーリーは決して平板ではなく、画面に引き込まれるように見てしまいました。夏休みと平日とが入り交じる8月9日(サービスデー)の昼の上映でしたが満席でした。納得です。
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