実話に基づいたドラマ映画です。
修道院に侵入してきたソ連兵に性的暴行を受け修道女が数人妊娠する。どこでも女性はこういう輩に好き勝手されるんですね。
修道女は半数が処女だったそうで、精神的、身体的にもどれほど傷ついたことだろう。一般女性でも苦しいのに、修道女は特に耐えられないことだったでしょう。 キリストに仕える為に祈りを捧げて一生神と共に生きていこうと思っていたのに、犯された挙句に妊娠とは。
一人の修道女が勇気を出して病院へ駆け込み女医のマチルダと出会う。本当はフランス人しか診る事ができないので一度は断るが修道女が気にかかり修道院へ赴く。そして妊娠している修道女を目の当たりにする。一人だけではなく7人も。
ただ修道院の院長がいい顔をしない。この事が外に漏れたら修道院が潰されかねないから。でもそんな状況をほっておけないマチルダ。
修道女って、他人に肌を見られたり触られたりしてはいけないらしく診断するのも大変そうでした。そういう決まりだから仕方ないけれど、それじゃ診断できない。マチルダも最初は手を焼いていたがある出来事で修道女達から信頼を寄せられるようになる。
そして赤ちゃんが産まれまた新たな出来事が起こる。
院長はどうにかして外にこの事が漏れないように画策する。でもそれは神に仕える身であるのなら矛盾している行為。そしてその為に悲劇も起こり。
内部だけでどうにかしようと思うと良い考えって浮かばない気がする。マチルダのように外部の考えの方が目からウロコで良い案が出てくるものだろう。
ただ院長を一方的に非難できないのかもしれない。やったことはとんでもないことだけど、院長なりにどうにかしなければという思いがあったのだから。
ラストは温かい気持ちになれました。
戦争によってこういう事件って世界のあちこちであったんだろうな。戦争は百害あって一利なし。