hana

夜明けの祈りのhanaのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

1945年、ナチスドイツとソ連の支配下にあったポーランド。フランス人の医師マチルドはある修道院で起こった悲劇的な事件を知ります。

院長が修道院存続の為にその事件を徹底的に隠そうとしたこと。恐ろしいことに、外部の人間を入れない閉鎖的な環境下ではそれが罷り通るんですよね。
修道女達は信仰心に縋ることで救いを求めるけど、観てる側としては、悔しく悲しくて加害者を罰したい気持ちを抑えられない。

その中で、シスターマリアの心情の変化に凄く救われました。最初は院長に仰せの通りだったのが、方針に疑問を感じ始めて、自ら行動を起こす姿が勇ましかったです。

夜明けの修道院で照らされるロウソクの光と賛美歌の美しい歌声は、悲劇的で残酷な現実を緩和してくれる希望のように思えました。

ラストは「絶望的な状況にあっても希望を見つけるといことが大事」という監督の言葉に当てはまる良い終わり方でした。
hana

hana