夜明けの祈りの作品情報・感想・評価

「夜明けの祈り」に投稿された感想・評価

yoshimin

yoshiminの感想・評価

3.9
ポーランド人だから診れないとか、フランス人だからとか、戦争ってどこを取っても非道い

子どもには罪はないのに、シスターの判断は如何なものか?
赤ちゃんにとっても、母親にとっても酷すぎるし、神に仕える人が選んだ道がそれ!?、戦時中だからそうさせたのか、、と思うとまた辛い。

マチルドは信念を貫き、危険も顧みず、精一杯がんばって、最後まで機転も利くし、素晴らしい女性
マチルドとアリス、少女達、院長。それぞれの立場や信念、心の葛藤の様が伝わってきた。

戦争が生み出すものは理不尽だ。

このレビューはネタバレを含みます

戦争の被害は殺戮だけではない。とてと辛い重い出来事だけど、この映画で知ることができて良かった。

ただ院長一人が悪者になってるのが可哀想だった。鑑賞中はひどすぎる!!って憤慨したし、あってはならないことだけど、後から考えると院長も必死で信仰と修道院を守ろうとしたのだと思う。

あと凌辱を受けて産まれた子でも、憎む心なしに、素直に愛せるものなのだろうか。もちろん産まれた子には罪はないのだけれど、出産した修道女たちの、そう言った意味の葛藤がないのが少し不自然な気もした。
RWY01L

RWY01Lの感想・評価

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「診察中だけ神を脇に置けないの?」

「自由に生きたい」
emi

emiの感想・評価

3.5
痛ましい実話を基にした作品。戦禍の中で自分にできることをして人々を救おうと危険を冒した人物に焦点を当てた映画は心に響く佳作が多い。この作品もその一つだ。主人公の医者の人物像が魅力的で、演じた女優ルー・ドゥ・ラージュの美しさにハッとさせられた。
karin

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3.7
マリアとマチルドが打ち解けて話すシーンが好き。洋服あげるところ。
最初はギスギスしてたのに、こんなところで最愛の人を見つけた感じがするのと、マリアの過去が可愛くて。聖職者でも人間。
おとなしい映画だけど、マリアの強さと美しさが光るよい映画。
加害者にも被害者にもならないために、絶対に戦争は避けなければならない、と思いました。
辛いお話でした。

映画としては、物語が少しカタカタ動いていく感じがして、こういった逸話を知るのであれば、本の方が良かった気がします。
mana

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3.9
導かれ迷いながら信じ、信じることで現実が見えなくなり、信じたことが光だと言えるのか。出産とあまりにもかけ離れた修道院では聖なる誕生だとしても恥となり、信仰のあまり道を外した院長はどうなるんだろう
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.8
見るのを躊躇するほど重すぎるテーマながら、落ち着いたトーンのなかに物語としてのひとつの確かな到達点にたどり着く、見応えのある映画。

物語は基本的に修道院と女医の勤める赤十字の仮設病院だけで進行し、妊娠というシスターにとっては到底受け入れがたい悲劇に直面し、どうしてよいのか分からないなか、黙々と診療にあたる女医の姿を描いていきます。
客観的に見れば救いようのない絶望的状況なのですが、ことさらに悲劇を強調するのではなく、抑えた演出と度々挿入される修道院での祈りの場面が静謐な雰囲気を生み、物語が進行していくうちにサスペンスと一種の謎解きのような要素も帯びてくる作劇の上手さが際立っています。

こうした映画の最も基本的なテーマであるところの、神はなぜこのような受難に際して手を差し伸べることをしないのか?という問いについては、物語が進行していくうちにその思いは強まるばかりですが、結局のところ、直面する現実を前にして、その解決策を生み出すのは人それぞれの知恵と努力なのだ、という面と、人の力それこそが神のなせる技なのだ、というどちらにも解しうる結論に至ります。
どちらの解釈をとるのかは観客に委ねられているのですが、どちらを選ぶにせよ、このような状況においても一つの光明を見出すことができるのは救いといえるでしょう。

キモのところで「メッセージ」でも使われていたマックス・リヒターの「On the Nature of Daylight」が出てきて「またかいな!」という思いがちょっとしたりもしましたが、公開順からいえば、「メッセージ」よりもこの作品の方が半年ほど早いようです。
まあ、同じ曲が数年のうちに何度も映画に使われるということは、それだけこの曲がシチュエーション的に使い易い=名曲であることは間違いないでしょう。
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