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許された子どもたちののーのネタバレレビュー・内容・結末

許された子どもたち(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんとも1ミリも主人公に感情移入できない作品であった。いじめ加害者側の視点を描いているんだけど、彼全く反省してないよね?
謝りに行ったのはいいけど、何に対して謝ってるの?と問われて、イライラしてるのなんでやねん、と思ってしまう。
なんで君がイライラしてるの!
許されなかったからイライラしてるの?
緑夢くんに当たったのも、自分は罪を認められないからだよね?
桃子から逃げたのも許されないからだよね?
最後、夢占いの再生って、罪の意識を捨てて吹っ切れたってことかな?
最後の赤ちゃんに手を振る描写にも意味があると思う。
赤ん坊=純粋無垢(悪い気持ちが一切なく、純粋に心がきれいな様子を表す)
赤ん坊に笑顔で手を振っている描写から彼が罪の意識を放棄したことが読み取れると思う。
お母さんも、庇うのは息子のためというより自分のためっていうところはあると思う。
ほんとに、一生許されるな、と思った。

あと学校も厄介なことはどっかにやっちゃえ精神で、その子のためにも〜とか言って転校を進めるあたりがリアル。
少年法は少年たちの更生を目的にしているはずなのに、罪から逃れるための法律になってしまっている。
その子自身に向き合って、罪に向き合う大切さを教えてくれる大人ってこの映画に存在してない。

僕にもっと勇気があれば樹も14歳になれて、きっと友達になれた
緑夢くんのこの言葉が1番よかったし、刺さった。
のー

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