さりさり

LUCK-KEY/ラッキーのさりさりのレビュー・感想・評価

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)
3.5
香川照之+堺雅人の『鍵泥棒のメソッド』の韓国版リメイク。
設定は同じだが、内容はかなりアレンジしている。

記憶をなくした腕利きの殺し屋ヒョンウクが、売れない役者ジェソンとして俳優業を成功させていく様子が爽快で、とても面白かった。

対して、ヒョンウクになりすました青年ジェソンはちょっと存在感が薄くて、あまり魅力を感じなかった。
オリジナルとは全く違う恋愛劇が出て来て、それがちょっと退屈に感じてしまったし、ヒロインが二人というのも何となくまとまりがなかった。

オリジナルではヒロインの広末涼子含めた中心人物3人のキャラクターが丁寧に描かれていたが、こちらはちょっと雑な感じ。
ラストもちょっと蛇足感。
期待して観たんですが、これはやっぱりオリジナルを越えられませんね。

でも笑える部分もあったし、とにかく殺し屋を演じたユ・ヘジンがとても良かった。
殺し屋 VS 殺し屋で、香川照之と共演したら面白いのにな、なんて勝手に想像してしまった。

『鍵泥棒のメソッド』がお好きな方は、話のタネに一度ご覧になってみるのもよろしいかと思います。
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