ねぎおSTOPWAR

LUCK-KEY/ラッキーのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)
3.9
ずっとね、映画館でかかっていた頃から観よう観ようと思いつつ、なんでかここまで引っ張ってしまいました。
「鍵泥棒のメソッド」は大好きな映画で、「韓国リメイクならすっごい楽しみ!!」だったけど不安もね。

結果から言うと満足!!
ちょっと総合点だと日本を上回ったかも!



《以下は内容に触れるのでお気を付けください》






大筋同じようなのですけれど、家で言えば外からの見た目は似てるんですけど、2×4と日本家屋くらい違うって言うか、だから柱が違うんですよ。

日本って<主役>って堺雅人さんでしょ。ほぼダブルでも。
韓国の<主役>は香川照之さんのところのユ・ヘジンさんなわけですよ。
堺さんの役はイ・ジユンさんなんですが堺さんと比べちゃうとね、可哀想なんですが若い!!まだ浅漬け!でも演出サイドが二番手に置いてるから問題なし。

韓国版の軸はユ・ヘジンさんと救急隊員として出会うチョ・ユニさんとの恋物語、そして役者として開花していく様は日本より派手!で、この成功物語。

ホント、なるほどなあって思いました。
「鍵泥棒」って完成してるじゃないですか、それをリメイクって入れ替えただけかな?って想像していましたが、変えてきましたよ。
そもそもお話って恋愛は欠かせないし多いじゃないですか、「鍵泥棒」はそこを避けているから独特ですよね。だから韓国版はオーソドックスな路線に寄ってはいます。
しかし記憶喪失で入れ替わり、それが殺し屋としがない俳優という設定でも十分面白い!
ユ・ヘジンさんが俳優として監督にうけて出世していくところにエッジを効かせているからおかしいおかしい!最近だと「タクシー運転手」の光州のタクシー運転手を演じたユ・ヘジンさん。泣かせることもなんでも出来ちゃう!それこそ下手なフリも!このうまくいかない様子が上手いんだなあ。この役者パートがうまくいくのも当たり前か。

そしてイ・ジユンさんの実家のお店を手伝うんですけど、この韓国オリジナルパートも笑えるんです。そしてこの役者パートと実家設定に伏線を忍ばせてあるから、大きく変えてきたラストが生きるんですよね。ともすると恥ずかしくなるような遊園地でのふたりのアップショット×2も、カッコよくないおっさん、ユ・ヘジンさんだから泣けちゃう!