シリーズ最高の出来
を見せてくれる
円熟のシリーズ、
70年代ハードボイルドが
現代に蘇る…。
「探偵はBARにいる3」
お約束は三度目がいい…。天丼の作法である。
既に寅さんになっていくであろう余裕すら感じる探偵、大泉洋、高田、松田龍平の名コンビ。そのすっとぼけた味がたまらなくいい。ハードボイルドとコメディが見事に融合。大泉洋の時折見せる悲しみの表情がかっこいいし、痩せ我慢することがハードボイルドの真骨頂であることを見せてくれる(^^)
更に毎回挿入される探偵が拷問されひどい目に合う姿、喫茶モンドのエロ店員、サウナが大好き松重さん、云う事を聞かない高田の車…。三度目にして効いてくる、ネタの数々…。もはやタコ社長と寅さんの喧嘩並…。
そして毎回のヒロイン…。ミステリーには美女が必要…。そしてシリーズ最高の美女、北川景子。北川景子の演技がいい。あの満足した表情、助けて、お願いの弱さを出した表情、可愛らしさと悲しみを兼ね備えた彼女が映画に華を正しく添えている。
惜しむらくは、リリーフランキー率いる敵にやや魅力が無いことか。リリーさんの不気味さは承知のうえだし、志尊淳の用心棒は強さアピールが弱い…。
探偵の過去からの因縁を選択したのは正解だろう。3作目としては丁度よいし、長く続くシリーズには必ずある内容だし。
安定感と安心感のあるシリーズに成長しているし、大泉洋の地元北海道を舞台にしている点も、魅力のひとつ。冬がこれ程似合うシリーズもない。毎回ながら、札幌に行きたくなる(^^)エンタメシリーズ。長く続いて欲しい(^^)