映画の味方あっつマン

探偵はBARにいる3の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)
3.6
札幌にあるアジア最北の歓楽街・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が、行方不明になった大学生の麗子の捜索話を持ってくる。調査を進めていくと、モデル事務所の謎めいた美人オーナー・マリにたどり着き、やがて大きな事件に巻き込まれていく——。

シリーズ第3作。個人的に第1作が至高ではあるが、第2作よりは楽しめた。

大泉洋の「ハーフボイルド」感が、相変わらず良い味を出している。よくルパン三世に例えられるが、個人的には「シティーハンター」の冴羽獠を、二人に分けたのが探偵と高田の印象。

本シリーズの楽しみの一つに、体を張った喧嘩アクションがあったが、今回は、敵の構成員や、高田より強い敵陣のエース・波留との戦いのシーンで映像効果が使われてたり、編集でやたらツギハギされてたりしたのが残念。

極端に言えば、ジャッキー・チェンを観に行ったのに、マトリックスの様なアクションを観せられたイメージ。また、波留役の志尊淳は「烈車戦隊トッキュウジャー」のトッキュウ1号だけあって、殺陣としてのアクションは良かったけど、強さの説得力がないのが少し物足りなかった。

ただ、高田無双が無くなった分、ストーリーにほどよく緊迫感が出ていたのは、良かった。

シリーズモノの続編ならではの不満はあったが、やはり最後はきっちりと決めてくれる探偵と高田は、安定のかっこよさ。第4作があるとすれば、また観たい。