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三度目の殺人のEDAのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
5.0
待望の是枝版法廷劇。ドスンとくる傑作だった...これまでの作品で築いてきた家族観(父性観)とサスペンスが見事に融合していた。
真実とは一体何なんだろう。絶対的な真実と"信じたい"主観的な真実。「あなたはどう思いますか?」と監督から問いかけられているよう。いつも以上に持ち帰らされるものが大きい。
時に真実より便宜が優先されてしまう司法の問題点を指摘しつつ、キリスト教にもタッチする深淵さ、一度では咀嚼しきれない。
俳優陣の表情の演技が誰も素晴らしいのだけど、是枝監督はこれからも定期的に広瀬すずを撮ってほしい。ラストの"十字架"の上で路頭に迷ったような福山雅治の表情は忘れられないなぁ。
三度目の殺人では誰が誰を殺したのか。誰が誰を裁いたのか。上手いタイトルつけるなぁ。
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