れんれん

三度目の殺人のれんれんのネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

裁判シーン、未成年者の証言に対する配慮、公判前の打ち合わせのなさなど、突っ込みどころは満載で、周防監督のほうが正確だった。

それはさておき、司法の裁く側の人間が、裁かれる側の抱える事情について、知ったふうにストーリーを進めていく気持ち悪さを、よく表現してくれたと喝采。本当に、日本の役所仕事は気持ち悪い。

役所広司演じる犯罪者が、「自分だけが自由にできる真実」を抱えて刑に服するのが、すごく爽快だった。なぜ、割りきれる回答を、頭の良い人たちは求めがちなのか。

広瀬すずは、演技をしているのか、していないのか、はっきりいって不明。だから、「そこがいい」的に評価されたんだろう。

福山は……。「そして父になる」も、あまりよくなかったという評価の私は、彼が弁護士役をやる必然性がわからないままだった。

あと、役所広司の前科である北海道の事件は、未消化。

斎藤由貴が出てきたところで笑ってしまった。下半身スキャンダルは、創作の領域とリアルを、いとも容易く結びつけてしまう。怖いものだ。
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