くろねこヤマ子

三度目の殺人のくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.5
有罪を認めた男の刑を
軽減するために
弁護士が頑張る物語。

その線上に、
見えてくるものと、
気づかされること、
浮き彫りになること。

この物語の内容も
言わんとすることも
わかるのだけれど後味は薄め。

求む。
ねっとりとまとわりつくような味。
どこに重さを
置いてきてしまったのだろう。

雪原にポソっと倒れた3人の姿や、
ガラス越しの反射で
顔が交わるような会話を魅せる
上手さ。

河原で火が燃え上がるシーンは
岡崎京子のリバーズエッジを想った。

…のだけど、
是枝監督の絵は私には訴えない。
ストーリーとは別のところで
訴えない。
相性の問題なのか、何なのか。
3作品しか見たことないけど、
気づいたことが今日の収穫。