勝つことにこだわり真実は気にしない弁護士の重盛は死刑がほぼ確定した殺人犯三隅の弁護をすることになるのだが、彼は会うたびに供述が変わって…
『そして父になる』『海街diary』
!!是枝裕和監督!!
による初の法廷サスペンス映画。
出演が豪華で
!!福山雅治&役所広司&広瀬すず!!
日本アカデミー賞６冠ということで鑑賞。
「誰を裁くかは、
誰が決めるんですか？」
日本のリアルな家族像を描き続けてきた是枝監督が徹底的に現代の司法制度を調べ上げて作り上げた法廷サスペンス。
結末の曖昧さ的に万人ウケはしないかもしれないが個人的には好きな作品。
重要なのは”真実”ではないと言わんばかりの構成に痺れる。
観客はもちろん撮影中は監督も、役者でさえも真実が分からなくなってくるほどだったとか。
弁護士・裁判官・検事の絶妙な関係性が覗けるのも良い。
人間の倫理観、正義、司法とは…
やはり法廷映画にハズレはないか。
詳しくは書きませ〜ん（笑）
主演の福山さんはいつも通り。
正直周りの役者の演技に食われすぎていてちょっとただのカッコイイおじさんになってたのが残念。
弁護士役は似合うんだけどね…
なによりヤバイのが役所さん。
異常？正常？善人？悪人？
サイコパスに見えたり、神父にすら見えたり…
供述ごとに、話すごとに変わる表情や口調、性格に驚愕。この人本当にすごい…
そして広瀬すずちゃん。
調子のってるとか言われてるけども演技は本物ですね。法廷での冷たい目線が印象的。
あとは満嶋真之介やら吉田剛太郎、市川美日子がいい演技してました。
福山さんだけもうちょい頑張ってれば…(笑)
三隅は３０年前に１度殺人を犯しており、今回の殺人が彼によるものなら２度目となる。
さて、タイトル「３度目の殺人」の意味は・・・・？
サスペンス好き、是枝監督作品のファン、そして役所さんのバケモノ級演技を視たい方にはオススメの作品。
