法廷映画だが決して観客に気持ちのいい判決は下されない。
それだけではなくタイトルの意味さえ観客に投げ掛ける。
個人的にはその点が良かったが、そこが観る人によって大きく評価が分かれるところだろう。
本作が伝えるのは人が人を裁くことの難しさだ。
「真実」なんてモノは現実には人の想いの数だけ存在する。
そんな真実を法廷というシステム化された場所で裁く事が果たして正しいのかどうか。。
その空虚さのみが唯一の「真実」なのかもしれない。
しかしあの弁護士チームの面々は魅力的だ。
今回も抜群の味を醸し出す吉田鋼太郎は勿論、福山雅治の父親役が橋爪功というのもまだまだ掘り下げて観ていたかった。
