"誰が裁くかは誰が決めるの?"
人は人を裁けるのか、という答えのない問いについて考えさせられた。
司法のあり方、真実とは何なのか、そして「三度目」の意味。
弁護士側・検事側・裁判長が個室で話し合うシーンには怒りを感じると同時に、
是枝監督がインタビューで「本物の弁護士の指示通りの演出」という言葉を読んで、
結局法廷は真実を追求する場所ではなく、事実なんでどうでもよくて、
いかに期限通りに事を終わらせるかが大事なんだということを感じて、悔しかった。
役所広司の演技はやっぱり文句なし。
本当に観ている側も「え、どれが本当なの?」と困惑させられる。
さまざまなことを深く考えてしまう、飽きのない法廷サスペンス。
78本目 / 2018