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三度目の殺人のCOOHのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.7
見た人に色々と委ねる作品は嫌いじゃない。他の人のレビューを読みながら思い返したり、気づいたり。
最近の邦画は答え合わせがゴールのわかりやすい作品が多いけど、こうやって咀嚼して染み込ませて自分の中に落ちて行く作品方が印象に残ったりする。

退屈だーって意見も多い面会シーンは対峙する福山雅治と役所広司の演技で引っ張られたし、切り返し続きになる中で差し込む光だったり、映り込んだ顔が重なるなど精細な部分で是枝監督っぽさを感じた。

1番印象的だったのは、台所のシーン。広瀬すずが母親の方へ振り返った時に、カメラも一瞬小さく引かれる。演出なのか、レンズ越しのカメラマンの条件反射なのかとても気になるところ。振り返った広瀬すずの瞳がとても印象的だったので後者と思いたい。
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