「法律ってなんか不思議だねー」
って観ながら思ってたら、ほんとにその台詞がそのまま出てきてびっくりしました。
良いモヤモヤが残る、素晴らしい作品だったと思います。
作中では、「人を殺せる人間」と「人を殺せない人間」の間には深い溝がある、っていうような台詞が出てきたり、性善説・性悪説的な話も表面上出てくるのですが、
おそらく深層的な意味では、両者に違いはなくスイッチみたいなものがあるだけだと伝えてるような気がしてなりませんでした。
特に何を信じるかでスイッチのオンオフが切り替わるのかと。
スケールが大きいところだと宗教になるのでしょうし、
もっと身近な例だと、昼間か夜間かでクモを殺してもいいかダメかといったところでしょうか。
とにかく画面はひたすらそのスケールの間で、複雑でかつ不明瞭な人の感情を映しながら、
さあ人の生死はどこで決定付けられるのでしょう?
というタチの悪い難問を問いかけてきていたので、ものすごく疲れる作品でした。
これは良い意味で悪問ですな。