MamiN

三度目の殺人のMamiNのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.5
よく考えたら初是枝作品。

人を殺した人間ってあんな落ち着いていられるんですか。

面会室で仕切り越しに手を合わせるシーンとか、狂気を感じる。

三隅と関わっていく中で、
自分の人生とか、考えとか、仕事の仕方とかに懐疑的になっていったのかな。

「裁判官が人の命を自由にできる」
っていう発想はなかったな。
あくまで罪の有無、軽重の判断をして、
その付随として被告人に罪を償わせるという考え方だったからな。
死刑に対しては疑問はあったけども。



「誰を裁くかは、誰が決めるんですか?」



市川実日子の言葉がささった。
「あなたみたいな弁護士が、犯罪者が罪と向き合うのを邪魔するのよね」
弁護士という職業が、
弁護人をいかに守るか、いかに減刑するか、
被弁護人に対して利益をもたらすことができるか、に重きを置いているから、
真実の所在と向き合わない。
(と私は思っている)
民事はもちろんのこと、
刑事でそれをやってしまうと、
何が正しいことなのかわからなくなってしまう。
大学生の時に感じた違和感を思い出した。

全体的に人間ドラマをモチーフにしてるはずなのに、
裁判制度とかが念頭にきてしまって、
誰が何を思ってるとかを深く見れなかった😭

結局私の思考も三隅に振り回されっぱなしでした
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