マーチ

三度目の殺人のマーチのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.0
【省略レビュー】

アメリカやヨーロッパの法廷サスペンス映画を意識していないとは言わせない、スピード(テンポ)・美術・伏線の張り方・メッセージ性のある作品であり、自分の頭の中で点と点を線で繋げていくうちにハッとする瞬間が何度もある。十字架というモチーフが、それの最たるものかも…ラスト十字路だし。

安直に正解を与えず、含みを持たせて終わるのも、真実そのものを明らかにすることに比重を置いているのではなく、過程の移ろいを見せたいからであって、この作品を観た後に「で、結局真相は?」とか言っているようでは邦画がキラキラ青春モノを量産している現在の悪しき日本を取り巻く映画の状況は何ら変わることはないんだろうなと思わされる。だって観客の目が肥えてないんだから。


【p.s.】
忙しくてレビューをしっかり書く機会が無いので短めに今年観た作品のレビューを投稿しています。
暇があれば正式なレビューと入れ替えますが、きっとそんな瞬間は訪れないでしょう。
だって、私ですからね。
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