荒井栞

空(カラ)の味の荒井栞のレビュー・感想・評価

空(カラ)の味(2016年製作の映画)
3.7
繊細で敏感な聡子が摂食障害になりそして克服していく様を描いた作品。
過食嘔吐をかなり忠実に描いている為見るのが怖くて1度断念したのですが、思ったより、穏やかに時間が流れる作品でした。
聡子の繊細さは手に取る様に分かるし、なんならもっと激しく描いてくれても良いくらいでした。
摂食障害の忠実さも見事です。ほぼ同じ様なことを私もしていました。
言葉で表せない大きな不安を前に体が動かなくなり、気がついたら友達の予定を断っている、気がついたら学校を行かなくなっている。
環境は違えど苦しんでいる子は沢山いる。
作中の重要人物、マキさんが言っていましたが「なれるようになれればいいね」この言葉が1番の薬かなとそう思います。
荒井栞

荒井栞