キャベ

Ink(原題)のキャベのレビュー・感想・評価

Ink(原題)(2009年製作の映画)
3.1
人を選ぶ映画です。私は割と好き。

レンズフィルターかCGエフェクトか知らんけど、ずーっと画面白っぽいし、劇伴鳴りっぱなしだし、無理な人はその辺からもう無理かも。

内容は、現代版の幻想物語と言った感じ。
眠っている人たちに良い夢を見せる「ストーリーテラー」と、悪夢を見せる「インク」とがいて、1人のインクがある女の子の魂を連れ去ったことからストーリーが始まります。

‥とにかくこの映画、「説明がない」です。登場人物の名前や世界観、シーンの時系列など、観客に説明するつもりがないんかよ、ってくらいの勢いで進んでいきます。

さらに日本語字幕が細い白フォントなんですが、画面が白っぽい時にはなんと書いてあるのか読めません。しかも字幕消えるのん、速い。

字幕を多少読み損ねても、ちゃんと読んでいても、話が意味不明なのは変わらないんで、「どっちみち訳わからん映画やん」と思って観ていたら、ラスト15分で一気に話が繋がって、なるほどーって思いました。

読解力必要な映画です。 でも、「わけわからん」から「なるほど!」に繋がった瞬間は快感でした。 お話自体も好きな内容でしたし。

他の方も書かれてますが、悪魔の造形が秀逸でしたね。
全体的にお金をかけていない、低予算な映画ですが、悪魔の造形はお金かかっていない割に、ちゃんと怖かったです。

この映画の悪魔のデザインは、とりあえず血みどろとか、髪の毛いっぱい出しておけば怖いだろ的な他の映画には見習ってもらいたいくらいですよ。 お金かけるだけがすべてじゃないですね、やっぱり。
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