ゆめちん

ハリソン・フォード 逃亡者のゆめちんのレビュー・感想・評価

4.0
逃亡者
 
王道のサスペンスアクション。トミー・リー・ジョーンズが、アカデミー賞助演男優賞を獲得した作品で、上映当時に映画館で鑑賞し、今回DVDで再鑑賞しました。
 
優秀な外科医であるキンブルは、義手の暴漢者が妻殺しの犯人だと訴えるも、自身に容疑が掛かり、死刑判決を受けてしまう。しかし護送途中に起こった事故に乗じて逃亡を図り、自らの無実を証明するために、真犯人を捜し始める。

真犯人を探しながら逃亡するキンブル、信念をもって執拗にキンブルを追いかけるジェラード、その手に汗握る駆け引きにグッと引き込まれていく。シンプルで無駄なシーンが全くなく、テンポよく展開していくのも好感が持てる。

妥協せずに、キンブルを徹底的に追い詰めていくジェラード。容疑者の行動を冷静に判断し、ユーモアを交えながらも、的確に部下に指示を出していく様が印象的。部下からの信頼が厚いのもいい。

キンブルが医師としての使命感を随所に見せ、その人柄が分かるに連れ、"真犯人には興味がない” と言い放ったジェラードの心境が、徐々に変化していく過程は見応えある。

ラストの二人の粋なやりとりは、言葉では言い表せない心温まる優しいシーンだった。
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