海辺のリアの作品情報・感想・評価

海辺のリア2017年製作の映画)

上映日:2017年06月03日

製作国:

上映時間:105分

3.3

あらすじ

桑畑兆吉(仲代達矢)は、舞台、映画にと、役者として半世紀以上のキャリアを積み、さらに俳優養成所を主宰する大スターだった。芝居を愛し続けた、かつてのスターも、今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫であり、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。遺書を書かされた挙句にだ。 しかし、ある日、兆吉はその施設を脱走する。なにかに導かれるように、あても…

桑畑兆吉(仲代達矢)は、舞台、映画にと、役者として半世紀以上のキャリアを積み、さらに俳優養成所を主宰する大スターだった。芝居を愛し続けた、かつてのスターも、今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫であり、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。遺書を書かされた挙句にだ。 しかし、ある日、兆吉はその施設を脱走する。なにかに導かれるように、あてもなく海辺を歩き続ける。シルクのパジャマ姿にコートを羽織り、スーツケースをひきずって―。兆吉は彷徨い歩くなかで、妻とは別の女に産ませた娘、伸子(黒木華)と突然の再会を果たす。兆吉には、私生児を産んだ伸子を許せず、家から追い出した過去があった。伸子に「リア王」の最愛の娘・コーディーリアの幻影を見た兆吉。兆吉の身にも「リア王」の狂気が乗り移る。かつての記憶が溢れ出したとき、兆吉の心に人生最後の輝きが宿る―。

「海辺のリア」に投稿された感想・評価


認知症の疑いがかかった往年のスター桑畑兆吉は家族に騙され、老人ホームに入居してしまう。しかし、職員の盗んで、まんまと脱走し、海辺をさすらううちに妻以外の女に産ませた娘と再会し、彼の胸に人生最後の輝きが宿っていく。。盟友となる小林政広監督と仲代達矢が「春との旅」「日本の悲劇」に続き三度組んだ人間ドラマ。

80歳を超えてなお、Twitterを始めたり、プロ野球の始球式を行ったりと精力的なところを見せている俳優・仲代達矢。80歳を超えてなお30作近くの作品に出たいという記事を読んだことがありますが、本作を見てもなお現役というか、役者としての凄さを感じる作品となっています。本作は予告編を見ると分かる通り、主演の仲代達矢を始め、黒木華、阿部寛、原田美枝子と小林薫という5人の役者しか登場せず、それもほぼ海辺で展開するという舞台劇のような構成の作品になっています。舞台や背景が魅せるということがないので、それこそ役者の台詞だけで演じているキャラクターの内省をも表現し切るという、役者表現のみで構成するという異色作になっています。

ただ、どうでしょう、、役者としての凄さは感じますし、舞台劇として長きのキャリアを構築してきた彼の信念というのも感じえますが、映画というのは背景である空間であったり、様々な演出効果や音楽、カメラワークなどのピースをはめて、作品構成されるものだと考えています。無論、密室劇というのもやモノローグ調で進む作品というのも映画ではあるのですが、例えば、ヒッチコックの作品を見ても、狭い空間を広く見せたり、デフォルメした映像表現で背景が変わらなくとも主人公の想いを表現できることを思うと、やや単調な作品構成に、仲代達矢という俳優のボリュームが収まりきれないように思うのです。牛丼屋の器に、一流シェフのフレンチが盛られたら、何だかもったないように思うじゃないですか、、この作品の印象はそんな感じなのです。

でも、波の音を感じながらの、仲代達矢の演技はなかなかオツではあるのですけどね。野外上映とかで見ると、なかなか洒落た雰囲気が出る作品なのかもしれません。
miyabi

miyabiの感想・評価

4.0
完全に 舞台演出!映画じゃない!
ほとんど、砂浜での 舞台!
オールロケ。

出演者も 仲代達矢黒木華阿部寛原田美枝子小林薫の5人のみ。
その他の役者も無し!エキストラも 無し!人気の若手は いらない!
それぞれが、一人芝居をしてる。

これは、仲代達矢の為の舞台。流石、今、最高の役者。
黒木華が、凄い。若手では、誰も敵わないよ。
阿部寛の 常に ガラケーに 怒鳴ってる。怒ってる。一人セリフ。
原田美枝子が、完全に脇。
小林薫。セリフ、一言。
nonchan

nonchanの感想・評価

3.0
豪華なキャストなのに、よく分からなかった😓
海辺のリア

誰もいない街、誰もいない老人ホーム、誰もいない海辺。
舞台的な映画だった。

もしこれが映画ではなくて舞台であれば想像の余地があるのでそこまで気にならないが、実際の場所を使っている以上違和感が出るところが幾つかあった。(車から全く動かない、もしくは少し出てまたすぐ戻る等)

登場人物達の独白がメイン。会話らしい会話はほぼゼロ。動かないカメラ。
其々がヒロイズムに酔っていて疲れた。

ただ仲代達也の演技は素晴らしかった。それだけ。
2017 6月 鑑賞

よくわからなかった
り

りの感想・評価

5.0
リア王読んだので。
あらためてこの映画の熱量を思い出した。
仲代達矢が恐ろしい。
仲代達矢が恐ろしく可愛い。
起こっていることは悲劇なのにどこか笑ってしまう小林監督作品。
この雰囲気がすごく好き。
ジロ

ジロの感想・評価

2.9
仲代達矢の演技は本当に本当に素晴らしかった。
でも、残念ながら映画は私には合わなかった…
嫌いなテイストじゃないんだけど、お芝居に寄りすぎていて…見慣れないせいかな。
仲代達矢の記録映画として捉えれば本当に素晴らしいと思う。
最後の独白シーンはリア王そのもので、心が震えた。

仲代達矢の演技、一度生で見てみたい。

テアトル新宿にて。
17/8/22 映画館
moku

mokuの感想・評価

1.5
うーん。私はあまり好きではない。
母と見たのだけど、これ舞台だったら面白かったかもねーと話していた。

理由
・役者の独白部分が長いわりには、演技がうまいというわけでもなく、うまく入ってこない。
・阿部寛の役が最後まで違和感。
・カメラの視点が登場人物たちと距離を置いている感じがしたのは意図的なのか?カメラワークの意図がうまく伝わってこない。
などなど


あと、由紀子(原田美枝子)が現代風の白いスマートフォンを使っているのに対し、夫の行男(阿部寛)は黒い折りたたみ式のガラケーを使っているというのが、その人となりが出ているようで芸が細かいなあと思った。
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