ひば

シン・ジョーズのひばのレビュー・感想・評価

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)
4.0
本作は怪我の為あまり動けないライフセーバーがドローンを使って救命というもう設定だけで偉いボタンを押しまくりたい。おもしろ鮫映画、なんとしてでも鮫に結びつける鬼の如き執着だけじゃなく時代に合わせトレンドをも斬新な装飾として磨きをかけてくるものがあり見逃せない作品が多々ある。困る。本作、警察に電話するふりしてsiriに話しかけるシーンなどマジで頭いいし面白い。しかも後編は鮫メタ映画になる、なにこれ。
さて、本作の鮫ちゃんは泳ぐ原子炉!近くにいた魚(被爆というか焼け焦げている)を食べた人間が何故か爆弾化、血を浴びても人間爆弾化するという情もなけりゃ論理も皆無!でも面白いのでOK~~~~~言わずもがな、邦題は『シンゴジラ』から。鮫原子炉は海水で冷やしてないと爆発するのはウケる、よく考えたな!専門家によると「放射線を浴びて鮫が光ること自体は不思議ではない。高熱なのが問題よ」らしい鮫原子炉、こういうノリです。こういうノリなの!!!!やりたい放題である。そういうわけで放射線より熱に注目した鮫核、酸素ボンベを投げ付けると近くで爆発するという絵面は突き抜けた面白さがある。無茶苦茶である。この辺で爆発したら人が住めなくなるとか言ってたけど魚が爆発してたんだからもう手遅れなことは明白だ。おまけに撒き餌で誘導するはずがただの鮫の大群がきた。あまりに無茶苦茶、無法地帯。ここは焦土か?でも面白いのでOK~~~~~~~~~
どうやらわたしの周りではギャグが寒いとなかなかの不評だけどわたしは全部面白かった。わりと登場人物みんなそれなりにそれぞれ自分の人生を生きているので愛しい。自撮りっ子にちなんで#人命救助のハッシュタグ出てくるのが留守の合図で笑った。絵文字をつけるな。ライターの火を吹いて消す度に音楽止める小賢しさとかたまらん。
人の少ないビーチでひっそり音楽も静かに人が死んでく感じヒューマン映画っぽかったり、なかなかに渋い音楽なのでハードボイルドな回想シーンみたいな感じになっておもろい、なんだこれ。砂浜を下側に海から浜辺に走る人のカットとか海が緑寄りの青だったりなんかちょいちょい良い編集してくるので誉めが止まらなくなってしまう…普通に、いや大分おもろい…

「鮫動画より猫の動画のほうが人気ある」
「あれは病み付きになる」
「にんじゃ猫見たか!?お気に入りだぜ!」
というやり取りがめちゃくちゃ好きです。見せろよにんじゃ猫。気になるだろ。


放射線は怖いんだからな!この映画で1ミリでも放射線に興味持った人がいるならこっちの映画も見てね!
『100,000年後の安全』https://filmarks.com/movies/23068/reviews/60173224
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