このレビューはネタバレを含みます
ミステリーとしては、弱い。
親の不倫による、娘の殺人のような線で話は進むが、
実は殺人ではなく、自殺。
不倫につぐ、不倫。
秋葉も不倫しちゃうし。
親も不倫。しかもその父親は、叔母さんと不倫。
これだけの過去を抱えた女の役が、果たして本当に深田恭子だったのか…。
それは可愛すぎる見た目、くさい芝居、でその過去や人生の背景は見えないが…。
だが、ラスト間際、渡部と別れる時の表情、一粒の涙。タクシーの中で1人むせび泣く姿は良かった。
甘い地獄。
一生続く地獄。自分が不倫をしてしまった事による家族への罪悪感か。
不倫相手の深田恭子には別れを告げられるしね。
奥さんの木村多江さんは、不倫の事は知ってるが、旦那を怒らない。
むしろ笑って、「何が済んだの?私たちの間で、一生済まない話だと思うけど。いってらっしゃい!遅刻するわよ」
このシーン。怖えーーー。
激昂されたり、泣き叫ばれたり、罵られた方がまだましだ。
激しい展開も、ドロドロもない。
むしろどこか爽やかに、軽やかに、ちょっとしたエッセンスくらいにミステリーが入っている不倫映画。
罪を背負って生きていく。
家族と共に生きていく。
不倫…。んんん。
深田恭子に誘われて、断れる自信はない。
渡部の二の舞になるだろう…あぁ、愚かだなぁ。
くそおおお。
そうゆう意味でいうと、秋葉役の深田恭子さんは、バッチリだったのか。