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作家、本当のJ.T.リロイのあのレビュー・感想・評価

作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)
3.3
配給 UPLINK
字幕

(公開前からアップリンクがやたらガンガン宣伝しまくっていて 観なきゃいけないかもという気になっていた
結果 アップリンクがすきそうな映画だなと感じた)

この映画をみたとき いちばん怖いのは センセーショナルなものが登場したとき イメージやインパクトが先行しすぎてしまうということ
作家=作品や 作品=公の場に出てくる人物が書いたものとは限らないんだなと

でも内容こそ話題になったとしてもローラが書いたものが売れた・話題になったということは それこそ彼女にある程度の文才はあったんだろうな
(本読んでみたい!となったもの)
彼女からも ふっと空虚さも感じたりする

あとサバンナは 自分にリロイが憑依していて 彼女もやり始めてしまったからにはノリノリで違う自分になれるたのしみなどを見出していたのかも
ローラも適役をよくぞ見つけたなという感じ

アイコンを表に置いて 裏で操る人がいるのは篠田節子の『仮装儀礼』だったり 荻原浩の『砂の王国』等を思い出しました
朗読会みたいなのとかほんと狂気を感じる

エンドロール字が後ろにいくのよい
最後の最後で写真かとおもってたらちょっと動いたのめちゃ怖かった
最後の最後まで思い込みって怖いなと感じる作り方

ひとつ気になったのが ときおり出る日本語のみの字幕(英語字幕や英語音声がないのに独自に突然出てくるもの)
アップリンクが情報補完のために勝手に付け足したものなのかな?
たしかにわかりやすいといえばわかりやすいんだけど あれをもし日本側が付け足してしまっているのであれば 監督の作るものを良くも悪くも変えたことになってしまうので いかがなものかと
ドキュメンタリーなので ある程度は許容されてるのかしら
他国で上映したときにあああいった字幕があるのか ないのか
あるいはピクサー的にその国の言語になっているのか とか 妙に変なとこがすごく気になった
なんなんだあれは いかんだろ

これ検索したらもうひとつ出てきたの クリステンスチュワート×フランコでなに?映画化?おもしろそう

森達也監督が撮ればもっとおもしろくなりそうだなと途中ずっと考えてました すみません
あ