作家、本当のJ.T.リロイの作品情報・感想・評価

作家、本当のJ.T.リロイ2016年製作の映画)

Author: The JT LeRoy Story

上映日:2017年04月08日

製作国:

上映時間:111分

3.5

あらすじ

なぜ、“作家”ローラ・アルバートは10年もの間、J.T.リロイに物語を語らせたのか。 世界を驚かせた事件の真実を、彼女自身の言葉とセレブたちの通話音声によって解剖する。 1996年に突如文壇に現れ、女装の男娼となった過去を綴った自伝『サラ、神に背いた少年』で時代の寵児となった謎の天才美少年作家、J.T.リロイ。その才能にほれ込み、映画監督のガス・ヴァン・サントは『エレファント』の脚本を依…

なぜ、“作家”ローラ・アルバートは10年もの間、J.T.リロイに物語を語らせたのか。 世界を驚かせた事件の真実を、彼女自身の言葉とセレブたちの通話音声によって解剖する。 1996年に突如文壇に現れ、女装の男娼となった過去を綴った自伝『サラ、神に背いた少年』で時代の寵児となった謎の天才美少年作家、J.T.リロイ。その才能にほれ込み、映画監督のガス・ヴァン・サントは『エレファント』の脚本を依頼。二作目の著作『サラ、いつわりの祈り』はアーシア・アルジェントによって2004年に映画化された。しかし、2006年ニューヨーク・タイムスの暴露記事によって事態は一変する。天才少年J.T.リロイという人物は実在すらしない、その正体はサンフランシスコ在住の40歳女性、ローラ・アルバートだったというのだ。世界を驚かせたこの事件を、彼女自身の言葉と、記録されたガス・ヴァン・サント、トム・ウェイツ、コートニー・ラブ、ビリー・コーガンらとの通話音声や留守電メッセージによって解剖していく。 “作家”である彼女に宿る抑えきれない創作のエネルギー、それによって紡がれる壮大で複雑なJ.T.リロイの世界。その真実は今も多くの人を困惑させるが、自分以外の人間になりきって語ることは、ローラ・アルバートにとって自己を表現する唯一の方法だった。 本作で語られる一見、風変わりなこの事件の奥にある“さらなる真実”は、あなたの中にも“アバター”が存在しているということを、きっと気付かせてくれるだろう。

「作家、本当のJ.T.リロイ」に投稿された感想・評価

5歳で誘拐され虐待、11歳で女装し体を売り、14歳で薬に溺れた波瀾万丈すぎる自叙伝「サラ、神に背いた少年」を18歳で執筆したJ.T.リロイ
金髪のカツラに大きなサングラス、中性的なルックスでシャイな彼に、世間は本を読んだ時に抱いたイメージそのままのJ.T.リロイに夢中になります
マドンナやガスヴァンサントなど著名なクリエイターらもファンであることを公言していました

人って信じたいことを信じてしまうんですね

実際本を書いたのはローラアルバートという40歳の女性なんです
↑これネタバレではなく、ここからのお話です
ローラアルバートによって真実を語るドキュメンタリーです
まあ真実と言ってもゴリゴリの彼女目線でして、私から見るとなかなかエゴイストでミーハーで違和感バリバリな所が多いんですが...

何故彼女は少女時代から他人を装っていたのか自我を蔑ろにしていたのかがわかる告白をします
だけど余計に彼女自身がどんな人物なのかわからなくて悲しい
彼女自身はあっけらかんとしてるんですよね、不思議な人だな
詐欺だの言われてたけどあれだけ世間を騙せたプロデュース能力ほんとすごいと思うの
著名人も出てくるし、J.T.リロイのイメージもあってドキュメンタリーにしてはポップな印象の作品です
面白かった
Aco

Acoの感想・評価

-
まだ鑑賞できていませんが、この映画の存在を知って、居ても立っても居られなくなりました。
高校最後の夏休みの読書感想文として、進学のために読めと言われていた本に見向きもせず、最初の何行かで「サラ、偽りの祈り」の虜になってしまい、あっという間に読み上げて、この本を読書感想文として選んだことをよく覚えていますし、
思春期の最も感性が研ぎ澄まされていた時期にあの本に出会えたことにとても感謝しています。

そして何年も経った時にアンビリーバボ的な番組でJTリロイの真実を知って、衝撃と納得を同時に感じたこともよく覚えています。

高校時代に読書感想文を提出して、鼻で笑われた現代文の先生に、私が選んだ本の著者はこんなに素晴らしい世界を文章で綴れて、これだけ世界を騒がせた人物なのだと、見返せた気がします笑

本が映画化された作品と合わせて、鑑賞するのがとても楽しみです。
naomi33

naomi33の感想・評価

3.0
興味深い話
本のタイトルは知っていたけど読んだことはなかったので、そもそもJTリロイ自体をよく知らなかったのですが
なるほど、これはセンセーショナル。
JTのビジュアルやバックグラウンドが多くの人々の心を掴んだのに、そんな作家は実際には存在しない。
JTとして作品を発表したローラ・アルバートさん、作家としての力量はもちろん、存在しない作家を存在させ、熱狂的な支持を集めるってすごいと思いました。
さらにそれをドキュメンタリー映画にすることを受け入れたのもすごい。
JTの生まれた瞬間から世間にばれたその後まで、濃密に描かれている良作です。
JTリロイを知らなくても楽しめましたよ。

ちなみに彼女の中には他にも何人かいるようですが、現在は本名で執筆活動をしているとのこと。
これからも面白い作品を生み出してほしいですね( ・∇・)
simiken

simikenの感想・評価

4.5
JTリロイことローラ・アルバートのフィクションでもありノンフィクションでもあるドキュメンタリー。

大量の電話の会話と彼女のインタビューから浮き上がる彼女の本当の姿。

ただ、この映画自体もローラ・アルバート彼女の視点で作られているのでそういう意味では彼女が作り出したJTリロイの小説の一つの作品とも思えて、余計に本当の彼女を見て見たいと感じました。

映画に出て来るサバンナ、ビリーコーガン、コートニーラヴ、ガスヴァンサント、、彼らもこの映画ではローラ・アルバートの描いた物語の1人のキャラクターでしかないのかな、もしくはローラ・アルバート自体もJTリロイの作品の中のキャラクター??と考えるとなにが本当で想像かわからなくなってきます。。。

彼女と接点のあった多くの人たちのインタビューや思いが語られることがないので多方面からみた「本当の」ローラ・アルバートという人を見て見たいと感じました。

こういう作家の話は言葉のセンテンスが面白いので小説を読んでるような、何度も見たいな、そう思わせる映画です。
リブラ

リブラの感想・評価

3.2
非リア充、スキャンダラス、お騒がせ..そんな言葉じゃ語り尽くせない、とある女性の衝撃的な告白。


ポップで不思議でハイテンションな映像と語りが続いたまま終わるかと思ったら、
彼女の人生を根底から叩き崩し、別人を演じる原因になったであろう出来事がラストに初めて明かされる。

そうかあ..そうだったのか..と苦しくなった。
彼女は、自分でない誰かを演じることで、かろうじて生きてきたのか..と。

にもかかわらず、
メタな視点でどうしようもない自分を笑い飛ばし、あえて見世物にしているのは本当にすごい。

悲劇の顛末すら盛大に笑ってやってよ!だなんて、もし自分が同じ経験をしたら決して思えないや。


鑑賞したその日は偶然にもローラさん本人の舞台挨拶があった。上映前に(作品の濃密な内容を一切知らないまま)見た彼女は、気さくで優しい笑顔を持った穏やかな雰囲気をまとっていた。

彼女がいまは幸せそうで嬉しい。本当によかった。
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