珍作と名高い「ロード・オブ・クエスト」の監督さんなんですね。
こういうしっかりした作品も撮れるんだなあ。
ジェイクさんが画面に映っていると、形容しがたい安心感を感じる。
なんとか言葉にするとすれば、この人ならどんな役でも大丈夫という絶対的な信頼感だろうか、今作の役も両脚を失った男性、しかも実在の人物という非常に難しい役だが、最後まで見事に演じ切っている。
「パトリオット・デイ」では、テロの犯人を追い詰めるまでの壮絶な戦いとボストンの街のたくましさが描かれていたが、こちらは人生を大きく変えられた被害者の人物に焦点が絞られていて、彼の苦悩が痛いほどに伝わってくる。
でも、その苦しみを乗り越えたからこそ、最後に立ち上がることを決めた彼の姿はとても力強く映り、ボストンの強さの象徴となり得たのだろう。
平均点は悪くない数字ですが、個人的にはもっと評価されてもいい作品だと思います。