ノラネコの呑んで観るシネマ

MEG ザ・モンスターのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
3.7
いろんな意味で非常に香ばしい、米中合作巨大ザメ映画。
かつて潜水救助作業中に怪獣サイズのメガロドンに襲われるも、誰にも信じてもらえなくて傷心のジェイソン・ステイサムが主人公。
海南島沖の海洋研究基地の海底から、再び現れた仇敵と決着をつけるべく相まみえる。
映画の内容そのものは、ステイサムがリー・ビンビンと適度にいちゃつきながら、メガロドンと戦いを繰り広げるというもので、ぶっちゃけ可もなく不可もなし。
「ランペイジ 」ではロック様が怪獣とガチで肉弾戦を繰り広げたが、ステイサムは海中で同じことをやるw
この映画が興味深いのは、映画の背景。
基地の場所は明言されないものの、三亜市との位置関係から明らかに西沙諸島あたり。
基地の責任者は中国人学者の父娘だが、金を出しているのはおバカなアメリカ人、クルーの大半は欧米人で日本人(マシオカさ〜ん)もいるという多国籍チーム。
要するにこれは、劇中でも言及される周辺各国と領有権紛争を抱え、中国が人工島を軍事化しまくってる海域を舞台に、国際協力で架空の脅威を倒して団結するという、分かりやすい中国夢の“国外向け”プロパガンダ映画。
中国も映画を使ったアメリカ流の宣伝方法を、ようやく理解した様だw