「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受けた少年ジェイミーが、小説を舞台化する許可を得る為に、原作者のJ・D・サリンジャーを探す旅を描く青春譚。
人の偽善的態度を糾弾ばかりしているくせに、自身は行動が伴わず矛盾だらけのホールデンと比べて、本作の主人公ジェイミーは理不尽なスクールカーストに立ち向かう情熱がありました。
賢く可愛い理解者ディーディーの存在が大きかった。彼女がいい子過ぎて至れり尽くせりが過ぎる気もしますが、綿毛と戯れるディーディーがきらきらまぶしくてたまんなかったから、まあいいか。
すれ違ってしまった親友との関係も切なくて◎ 甘過ぎず苦過ぎず、好みの塩梅でした。