愛する恋人を突然失ってしまった男性の再生の物語。
ベルリン、パリ、ニューヨークを舞台に3度の夏を通じて、立ち直ろうとしていく主人公ローレンスと恋人の妹ゾエの姿を淡々と映す作品。
夏の終わりに染みるような作品でした。
派手さはないし、大きなストーリー展開もあるわけでもないんだけど、喪失感から時間をかけて生活を取り戻していく姿は映画を観てるよりドキュメンタリーを観てるようでした。
劇中で流れるBGMが凄い好きだった。
世界の車窓からで見るような、欧米の涼しげな夏の景色をちょっと粗めの映像で見せてくれる。不思議と懐かしい気分に浸れました。
ただ、3つの都市が分かりづらいのもあった。
せっかく舞台を分けてるのでその辺をきっちり切り分けたらもっと良くなりそう。