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ブルーハーツが聴こえるのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ブルーハーツが聴こえる(2016年製作の映画)
3.8
〈ハンマー(48億のブルース)〉アンティークショップに勤める一希(尾野真千子)は、ある日、同棲して3年になる彼氏の浮気現場を目撃してしまう。職場の先輩・久保や店に入り浸っている女子高生二人組の仲間たちはヘコんでいる一希をほっておけない。一方、一希自身も踏ん切りをつけられない自分に苛立っていた……。〈人にやさしく〉遥か未来。銀河の彼方で刑務所惑星を目指す囚人護送船を流星群が襲った。彷徨う宇宙船には謎の若い男(市原隼人)や女、凶悪兄弟、静かな老紳士、そして看守らのわずかな生存者がいた。生存帰還の万策尽きたパニック状況下、生き残った彼らに希望はあるのか……。〈ラブレター〉脚本家の大輔(斎藤工)が自身の高校時代のことを書いていると、トイレから当時へタイムスリップしてしまう。片想いの相手で亡くなったはずの美少女・彩乃と再会した大輔は、彼女を再び死なせまいと奮闘するのだが……。〈少年の詩〉1987年のクリスマス。鍵っ子の健は、朝から母親(優香)と喧嘩して団地で一人ぼっちの誕生日を迎えようとしていた。テレビに映る憧れのヒーローも虚しく感じてしまう健。そこに、売り切れ続出のヒーローセットのプレゼントが届く。添えられたカードを目にした健は……。〈ジョウネツノバラ〉男(永瀬正敏)は最愛の女性を亡くし、狂おしいほどの喪失感にとらわれていた。その女性をいつまでも自分のそばにおいておきたいと願い、男は亡き骸を奪い去るという暴挙に出る。しかしそれを隠しきれない現実の中、さらに驚くべき手段をとるのだが……。〈1001のバイオリン〉元福島原発の作業員・達也(豊川悦司)は、震災の後、福島から離れ家族4人で東京に移り住んでいる。妻子が東京に馴染んでいく中、達也だけは新たな就職先も決まらず、まだ福島を引きずった生活を送っていた。そんなある日、後輩の安男が達也を訪ねてくる。達也は、福島に残してきた飼い犬・タロウを今から連れ戻しに行くと宣言。皆の反対を押し切り、達也は安男と共に福島へと向かう……。
伝説的なロックバンド・ザブルーハーツ。今でも根強い人気のロックバンドの名曲をベースにしたオムニバス映画。
例えば、ダメンズに尽くし浮気されたアラサー女性が未練にケリをつけるストーリーには「ハンマー」、シングルマザーの母親がパート先の上司に言い寄られていて苛立つ少年のストーリーには十代の苛立ちなどをテーマにした「少年の唄」など、曲のメッセージ性とストーリーが上手く合っているショートムービーは面白いけど、上手く合っていないショートムービーはダメダメと、上手く出来ているショートムービーとそうじゃないショートムービーの差があり過ぎなオムニバス映画。
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